ボクの家には人がよく来る ー 新顔、時々顔、常顔。
うちネコのボクにとって、これは本当に有り難いことだ。
外に出ることも許されず、うちに遊び相手がいるじゃなし、独り遊びにも限界を感じ、そりゃ庭には猫がたまに来て、大きな窓辺越しに怒りもするけれど、四六時中眠っているだけの退屈な猫生なんて、ボクらしくもない。
猫嫌いの人の場合は、ボクはちょっかい出さず、おとなしく行儀良く振舞う。
猫好きの人の場合は、ボクはちょっかい出して、膝の上にちゃっかり座る。
小さな子供の場合は、ちょっかい出されるので、ボクは階段の上方に逃げる。
いつものように、ソファーの上でうたた寝をしていると、ダディもうらやむ、自由奔放な独身男性のMさん(常顔)がやって来た。ボクはゆっくりと起き上がり、昼ご飯をとった。しかし、どうにもこうにも眠くて眠くて…。二階に上がり、マミーとボクのシェアベッド(ボクの枕もちゃんとある)で熟睡してしまった。
しまった! 目が覚めたら、もう日暮れだった。でも、さあ、これから一緒に遊ぼうよと思ったら、今後はMさんとダディが寝入ってしまった。ボクが眠っている間、ふたりのボーイズは何をしていたのか、遊び疲れたようだ。
「プゥープゥーグーグーグァーグァー…」
「ズゥーズゥーグーグーガーガー…」
いびき合戦が始まった。ボクはまた二階で、独りピースフルに夢の続きでも見ようかなあ。この時間帯、上はかなりむっとしているがこの騒音よりはましだろう。
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