Saturday 16 February 2013

The Queen and I



昨晩泊まったお客さんのために、今日は取って置きの最高級のマーマレードが朝の食卓に上るというのだが…。

マーマレードに最高級なんてあるものか! オレンジはオレンジだろう。マスクメロンで作ったメロンジャムでもあるまいに。それとも、今年のお正月に初めて見た金箔入り大吟醸のように、マーマレードに金箔が入っているとでもいうのか。

「これは、昨年のエリザベス女王在位60周年記念祭のときに、皇室御用達のフォートナム&メイソンで特別に販売された、純金箔入りのマーマレードなの。華やかできれいでしょう」
と、マミーが誇らしげにお客さんに見せている。

ええっ、女王陛下の金箔入りマーマレードなの!? わあ、キラキラ舞っているよ。

「ピノにも、ちょっとだけ、舐めさせてあげようかな。もう毛も抜かなくなったことだしねえ…」
と、ありがたき呟き。クィーンにご挨拶しないとね。

“Good morning Her Majesty 女王陛下さま!
それから…
「手前、生まれはケンブリッジ、育ちはロンドン。ワケあって、東京の下町は葛飾に引っ越してまいりました。姓はないが、名はピノ。チビのため、人呼んで Le Petit Pinot と申します。以後お見知りおきのほど宜しくお願い申し上げます」

「どこかで聞いたような台詞ね。ちょっと古いんじゃないの、ピノ!

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