Monday 8 April 2013

木根川薬師植木市




木根川薬師浄光寺で、お釈迦様の生誕をお祝いする花祭り(4月8日)に付随して、「植木大市」が開かれる。

今年はその植木市をマミーはとても楽しみにしていた。ここでいろいろな植木を購入して、ほぼ完成に近づいた石庭に、花壇を組み込もうとしているのだ。それに、この植木市には少女のころ行ったことがあるけれど(植木より、そこに出る縁日の屋台のほうが魅力的だった)、今回は数十年振りだし、薬師様に隣接する母校・中川中学校(当時どぶ川だった中川)と、木根川橋も訪れてみたかったようだ。
毎年この日はよく雨が降るそうだが、今日は朝から快晴。待ちきれず、ダディとマミーはそそくさと出かけて行った。


昼近くに、ふたりは晴れ晴れとした穏やかな面持ちで帰ってきた。ダディは葉の茂った植木を担いで、マミーは色とりどりの花を抱えて。参拝もして、花御堂のお釈迦様の誕生の像にも甘茶をかけてお祝いしてきたようだから、いつになく温和なふたりの笑顔はそのせいだろう。

「お花はいろいろあったけど、あまり大きい株立ちはなくてね。でも、初日の朝行ったから、ほしいのが買えて良かったわ」
と、マミーは満足げに買ってきた鉢植えを眺めている。まだ若いその木は、オレンジ色の小さな花が、心地よい香りを放つというキンモクセイらしい。

どこに何を植えるのか、ボクは窓辺で見物している。だけども問題は、今日のボクの昼ご飯。「ニャーンニャーン」と催促してみる。この要求が聞こえないはずはないのだが…。ああ、魚の匂いも、キンモクセイの花の匂いも、一体いつになることやら。

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