Saturday 22 June 2013

ふたつの茄子



いつものように窓辺から庭を眺めると、いつも細い木にぶらさがっていた、ふたつの茄子がない。少しずつ育っていくのを毎日観察し、この長雨でぐーんと大きくなっているだろうと思っていたのだ。どうしたのだろうか。猫たちが食べるはずもなし。

渋い紫色のつやつやしたふたつの茄子をキッチンに発見した。どうやら初めての収穫をダディとマミーが今晩試食するようだ。ボクは得意の忍び足で近づいて、においを嗅いでみたが、無臭。いい香りでもすれば、この湿った梅雨時、ずいぶん心地よいのだろうが。香りすらないのでは、ボクには何の得もなし。しかしこうして側で見てみると、なかなか面白いシェイプをしているなあ。

次のふたつの茄子が実をつけるまで、茄子鑑賞は当分なさそうだ。あくびがでそうだなあ。でもこの退屈な空間はこれからは雑草で賑わうのかなと思った。

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