Sunday 23 December 2012

12/16 柿の木




ウチの庭に柿の木がある。ボクは果物が苦手だから、むろん柿など食べたことはないのだが、これは渋柿らしい。

この間なんか、ボクが窓辺で日向ぼっこをしていたら、二人のジョギング中のおばさんが通りがかり、未だ塀ができていないので、ずかずか入って来て、渋柿とはつゆ知らず、たわわに実った柿をひとつ、ふたつ、と、もぎっていた。

「ああ、オバさんたち、それは渋柿ですよ。ニャン…」
ダディがボクの鳴き声に気づき、
「ちょっと、他人のウチの柿を無断でとるのはよくないでしょう!? ほしかったらあげますから、断ってくださいよ」
結局、二つずつあげたようだが、ダディはシブだとは言わなかったような気がする。果たしてどうなったことか……。

今日は、姉さん夫婦とその息子夫婦が遊びにきて、最後の柿の収穫をした。これでもう、木の天辺の熟して甘くなった柿を突っつきにくるメジロたちに悩まされることもないだろう。どっさりとった柿を、今ダディがひとつずつきれいに洗ってヘタを切って、焼酎につけている。なかなか大変そうだ。

「一週間後が楽しみだわ」と、マミーの声が聞こえる。

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